みなさんこんにちは!Senoo IT Consultingの妹尾です。しばらく時間があいてしまいましたが、今回もChatGPTに関する記事です。
今月あったChatGPT関連の二つの大きな動きについて紹介していきたいと思います。
ひとつ目は、OpenAI本家製のChatGPTモバイルアプリ(iOS版)の公開です。5月19日にアメリカのApp Storeでの公開が始まり、5月26日朝から日本のAppStoreでも公開が始まりました。台湾のAppStore向けにはまだタイムラグがあるかもしれません。なお、Android版は準備中ということですので、Android携帯をご利用の方は今しばらく待つ必要がありそうです。
AppStoreで「ChatGPT」と検索すると大量の類似アプリが出てくるので、OpenAIが公開しているこちらのリンクからダウンロードしていただくのが確実です。
ChatGPTアプリはWeb版のアカウントでも利用可能です。これにより、パソコンとiOSデバイス間でチャット履歴を共有できます。また、有料プランの「ChatGPT Plus」に加入していると、Web版と同様に応答速度が向上し、GPT-4も利用することが可能です。なお、「ChatGPT Plus」については、アプリ上からApp内課金(月額3,000円:Open AIのサイトで加入すると月額US$20)で加入することもできます。
その他、アプリ版独自の機能として、オープンソースの音声認識AIである「Whisper」による精度の高い音声入力も搭載されています。
ChatGPT API発表以降、数多の「モバイル版ChatGPTのような」アプリが開発され、中にはユーザのAPIキーを盗むことが目的のような怪しいものもあるという状況でしたので、「公式」アプリが提供されたのは、安全にChatGPTを活用していきたい一般のユーザにとって朗報だと思います。iPhoneユーザの方であれば、是非この機会に試してみてはいかがでしょうか。
ふたつ目は、Webブラウズ機能とプラグイン機能のベータリリースです。モバイルアプリと前後しますが、5月12日に発表され、翌週からGPT-4へのベータ版の機能追加として「ChatGPT Plus」ユーザに対して順次リリースされました。
なお、リリース当初はWebブラウズ機能はOpen AIの独自実装になっていましたが、5月23日にマイクロソフトがChatGPTに「Bing検索」を導入することを発表した翌日、ChatGPTのWebブラウズ機能がBing連携に切り替わりました。
以下、使用方法について簡単に紹介します。
これらの機能を有効にするためには、まずSetting画面で機能の有効化を行う必要があります。
その上で、チャット開始時にどの機能を使用するかを選択します。
Webブラウズ機能により、これまでできなかった最新の情報を元にした分析や要約などが実現できます。下記は最新ニュースの収集の例です。
プラグイン機能を利用するには、GPT-4の新規チャット画面で「Plugins」を選択後、具体的にどのプラグインを利用するか、「Plugin store」で選択します。
一例として、Webで公開されているページやPDFファイル、データなどを元にChatGPTの処理を実現するプラグインを紹介します。
まず、該当のプラグインを利用対象として選択します。
このプラグインで総務省統計局が公開しているPDFファイルの内容を読み込み、ChatGPTに要約させてみました。
いかがでしたでしょうか?まだまだ有償ユーザ向け先行リリースといったところもありますが、走りながらどんどん機能を強化、ブラッシュアップするというスタイルで進んでいますので、しばらく目を離すとイマイチだった機能が使える機能に変貌していたり、新しい機能が増えているということが頻繁に発生していて面白いですね。
今後も新たな機能をピックアップしていくとともに、具体的な活用方法についても皆様に共有していきたいと思いますのでご期待ください。
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