みなさんこんにちは!Senoo IT Consultingの妹尾です。
ChatGPTをWeb画面やモバイルアプリで利用されている方には馴染みがないかもしれませんが、先月6月14日には、ChatGPT API(*1)に関して以下のような大きめなアップデートがありました。
より低コストに、自然言語を使用した独自アプリを開発しやすくなりました。
そして、7月6日(米国時間)付で、OpenAIからChatGPT API利用に関する最新リリースが同社の公式ブログで発表されました。
その概要と、勘違いしやすい注意点について速報として共有させていただきます。
*1: APIとは、”Application Programming Interface”の頭文字で、「アプリケーション、ソフトウェア」と「プログラム」をつなぐもの、という意味です。ChatGPT APIの場合、自分で開発したプログラムとChatGPTをつなぐ仕組みを指します。
OpenAIが発表した主な内容を日本語で記載します。
いずれもAPIを利用する方にしか影響がないのですが、簡単に言うと以下のような内容です。
そこで、本日の主題となるのが、この3点目についてです。
これまでAPIを経由してGPT-4モデルを利用したい人は、OpenAIのWait Listに登録して、OpenAIから「使えるようにしたよ」という連絡がくるのをひたすら待っていました。当社も同様に登録してからすでに2ヶ月ほど待っている状況です。
今回、「すべての有料API顧客は、本日からGPT-4にアクセスできます。」という文面を見て、私も早速GPT-4をAPI経由で呼び出せるのか試してみました。が、結果は利用可能なモデルがないというエラー・・・。
OpenAIの開発者コミュニティで調べたところ、「有料API顧客」の意味は、「API利用料を支払った実績がある顧客」という意味のようで、それ以外の顧客についてはWait Listに従って今月中に対応していくとのこと。
当社でも、APIの利用開始に際し、OpenAIから6月末まで有効のUS$5のクレジット(無料利用枠)が提供されましたが、GPT-3.5 Turboの利用では半分も利用できず、6月末で失効して今月から有料チャージとなったばかりということで支払い実績がありません。(ChatGPT Plusのサブスクリプションの支払い実績はカウント対象ではないようです)
ということで、当社もまだもう暫くはおとなしくGPT-4のAPI解禁を待たなければならないようです。みなさんもご注意ください。
GPT-4モデルを利用するだけであれば、ChatGPT Plusユーザであれば可能です。
しかし、Web版やモバイルアプリ版のChatGPTでは履歴を残さない設定に変更するか、OpenAIにデータ再利用をしないようにリクエストをしておかないと、利用者各自で機密情報を取り除いて入力する必要があること、利用者数分ChatGPT Plusのサブスクリプション(US$20/月)を支払うのはコスト的に効率が悪いことから、社内システムとしてAPIを使って安全にGPT-4を利用できるようになれば、企業でのChatGPTの活用が加速していくのではないかと考えています。
ChatGPTの活用やITに関するご相談は当社までお問い合わせください。折り返しご連絡差し上げます。